雪がふる
朝は晴れ上がっていた空が曇ってきて、やがて白く霞むようになってきた。
職場の窓からはどんどん外が見えなくなる。
昼食を食べにビルの外に出ると、雪が舞っていた。
千葉で雪が降るのは珍しい。この時はまだ綺麗だな。たまにはいいもんだくらいに軽く考えていた。
駅前も地面がうっすらと白くなり、歩く人の姿もまばらだ。昼食時には多くのビジネスマンが出てくるのだが今日は皆自社のビル内で昼食を済ませているのかもしれない。傘を持っていなかったのでコートが真っ白になったが、ベタベタしないため手で払えば問題もなかった。
雪は降り続ける。ひょっとすると帰りの電車が危ないかもしれないな。そう思って少し早めに仕事を切り上げて定時に帰ることにする。
電車が止まってしまったら洒落にならん。道路はまだ大丈夫だが歩道部分は真っ白な雪に覆われてきた。
最寄駅を降りるとこちらはさらにひどい。
人や車もよく通る道路でもこの状態だ。
自宅に帰ると3段に積まれた雪だるまが待っていた。子供たちはまだ冬休みだ。
この雪も子供達にとっては楽しいものだったに違いない。
レヴォーグは真っ白になっている。でも雪を降ろしておかないと明日仕事に行く妻が車を使えないな。仕方がないので雪降ろしをしておく。
朝、カチカチに凍ったレヴォーグを朝日が温めてくれていた。雪降ろししておいてよかった。太陽光で十分に溶ける。
雪が厚く覆いかぶさっている状態ではこうはいかないからな。
道路はカチカチに凍っているため妻は運転が不安だというので職場まで送り迎えをしてあげることにした。在宅勤務はこういう時には都合がいい。今日が在宅勤務の日でよかった。
今日は快晴の空の下どんどん雪が溶ける。午後には日の当たらない場所以外はほとんど溶けてしまった。
たまにふる雪は大変でもやはり心躍るな。
たまにだからいいんだろうな、きっと。